「ゼロの焦点」鑑賞記!
みなさんこんにちは、ゲストのgonomiです![]()
先週末の三連休は如何お過ごしでしたか?私は、七夕会後の燃え尽き症候群になってしまいそうな気持ちを押さえ、映画「ゼロの焦点」を見てきました![]()
原作は松本清張。生誕百周年を記念しての映画です![]()
生誕百周年と言えば、太宰も
松本清張と太宰治が同い年って、ちょっと意外な気もしますが、太宰は30代で亡くなり、松本清張は40歳で作家デビューしたので、活躍の時期は重なっていません。
松本清張と言えば![]()
私の専門の三島由紀夫が、彼がとある文学賞の審査員になることに反対した!という挿話から、「純文学」ではなく、大衆文学の作家という印象を持っています![]()
だからこそ、というのではないですが、一気に読めるんですよね![]()
映画「ゼロの焦点」のあらすじは…ネタバレしない程度にしますね。
禎子はお見合いで出会った十歳上の憲一という男性と、見合い結婚します
憲一はそれまでの三年ほど金沢に赴任しており、東京で結婚したため、荷物をまとめに金沢に最後の出張に向かいます![]()
荷物は送られてきたものの、憲一は帰宅予定の一週間後になっても戻りません。
禎子は、憲一を見つけようと金沢へと出かけ、憲一をかわいがっていた取引先の社長・室田氏、その妻・佐知子氏、そして受付嬢の久子に出会います![]()
(ゼロの焦点のパンフです)
禎子を広末涼子さん、佐知子を中谷美紀さん、久子を木村多江さんが演じているのですが、中谷さんと木村多江さんの演技が素晴らしかった![]()
中谷さんは、金沢の市長選で、ある婦人候補を熱心に応援しています。社長夫人のオーラにあふれていて、画面に登場されるだけで空気が変わるようでした![]()
昭和三十二年という時代に、「女性」が夢を持つことができる社会を作ろうと熱心に活動しているのですが、後半、佐知子の秘密が明かされます![]()
一方、木村多江さんは、貧しく学もないという設定です。でもこれまた本当に健気で切なくて・・・。
これ以上書くと、お話しの根幹に関わるので控えます。でも鑑賞後、何とも言えない気分になりました![]()
翌日、ちょうど毎日新聞の書評欄に、松本清張が特集されていました。「『ゼロの焦点』にしても、登場人物が出そろった時点ですぐに犯人が分かる。しかし清張作品の魅力は…」と書かれていました![]()
確かに犯人は、現在のミステリーよりは分かりやすい!
でも私も、今回の映画で改めて、松本清張の魅力を知った気がします![]()
(色づいています。本文とは関係ありません)
それは、作品に流れる「時代の哀しさ」です。誰が悪いと言えば、憲一だけです。憲一は許せない!ですが、みんな必死に前向きに生きています![]()
現代なら、こんな悲劇はないと思わされ、見ていて辛くなりました![]()
しかし、中谷さんの演技は本当に本当に素晴らしかったです。気高く聡明で美しく、夢を持って努力し、時代を闊歩している。しかし、隠された哀しさ、それ故のひたむきさを演じきっておられて、心から感動しました。現代の女優さんで佐知子を演じられるのは、中谷さんだけだと思わず嘆息をもらしました![]()
木村多江さんも良かったなあ。ほんと、「聖なる存在」になっていかれます。愛する男性への態度も素晴らしくて。ちゃんと信じて尊敬して…。私も、こんなふうにならないとなあ、なりたいなあ、と思いました。物凄く可哀想なのですが、でも、誰を恨むともなく「足る」ことを知っているんですね![]()
監督も物凄く「時代」を認識されているのが分かる演出でした。最初と最後の対比にもいろいろと考えさせられましたよ。
さて個人的には…。
映画の舞台は金沢![]()
ということで、みなさん金沢弁、憲一の下宿も「津幡」という設定でした。「Ikenobo花の甲子園」の北信越地区予選は津幡高校!
お邪魔した際、金沢支部の先生方の金沢弁が凄く印象的で、後から真似していたので、懐かしかったです![]()
というわけで、「ゼロの焦点」、お薦めします
みなさんも今週末に如何ですか?










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